緑内障が重症になるとどうなる?

緑内障とは眼球の内部の圧力(眼圧)が高まることで視神経が圧迫されて起こる眼の障害のことです。

40歳以降になると発症しやすく、未治療の潜在的な患者さんを含めると日本全国で400万人以上の緑内障患者さんがいるといわれています。

緑内障は早期に発見して治療すればそれほど悪化することはありませんが、未治療のまま放置しておくと重症化する可能性があります。

眼圧の過度の上昇により視神経が傷つけられ、眼の痛み、頭痛、吐き気などの身体症状を伴ったり、目の見える範囲(視野)が欠けたりすることもあります。

また、最悪の場合は失明に至る可能性もあるため、重症例の方は適切に治療することが必須になります。

中でも閉塞隅角緑内障と呼ばれるタイプは年配の女性に比較的多く見られ、急性緑内障発作を起こす可能性もあるため特に注意が必要となります。

重症緑内障の治療法は?

通常、緑内障は眼圧を下げる働きをもつ点眼薬によって治療しますが、重症例ではレーザー治療や手術が必要になることもあります。

緑内障は眼球内に房水と呼ばれる水が溜まって眼圧が上昇することで発症します。

レーザーや手術による治療では、眼に溜まった房水を外部に排出させるための経路を作ります。これらの治療は通常、日帰りで行うことができますが、複雑な手術の場合ですと入院が必要になることもあります。

重症緑内障の人が注意すべきことは?

重症緑内障の方は市販薬の中にも服用できない薬がたくさんあります。

特に、風邪薬、鼻炎薬、胃薬などには注意が必要になりますので、ドラッグストアなどで薬を購入する際は必ず薬剤師や登録販売者などの専門家に相談するようにしてください。

また、薬以外でも、重症例の方は以下のような点に注意することが大切であるといわれています。

①過度な興奮
ストレスや怒りなどによって過度に興奮した状態が続くと、交感神経の働きが強くなり、眼圧が上昇する可能性があります。

ストレスをためすぎずに適度にリラックスすることを心がけましょう。

②長時間のうつむき姿勢
長時間の読書などでうつむいた姿勢をとり続けると、眼の中に房水と呼ばれる水分が溜まって眼圧が上昇しやすくなります。

手元を見る作業をする際には、背筋を伸ばしたり、適度な休憩を挟んだりすることで房水の流れをよくしてあげましょう。

③水分の過剰摂取
水分の取り過ぎは眼圧の上昇を引き起こします。

特に短期間のうちに水分を多量摂取すると(例:水1リットルを一気飲みする)、急な眼圧上昇につながる恐れがあるため十分に気をつけてください。

④カフェインの過剰摂取
コーヒーや緑茶などを多量に摂取すると、カフェインの働きによって交感神経が興奮して眼圧を上昇させる可能性があるため、重症の緑内障の方は特に注意してください。

適度な量でしたらかまいませんが、一度にコーヒーを4~5杯飲むなどの行為は避けるようにしましょう。